日本ソテツ研究会 Japan Cycad Society のホームページです。

世界各地、日本でのCASによる被害

フロリダ(1994,1995)
ベトナムや中国で採取された植物が由来。植物検査官によって捕捉されなかった。害虫の警告や規制が遅すぎたため、蔓延を防ぐことができなかった。
急速に定着し、フロリダ中に蔓延。苗木産業に数百万ドルの損害を与えた。感染したCycas revolutaがフロリダから輸出され、カリブ海の島々やその他の場所に広がった。以降CASは定着している。

台湾(2000)
原産地不明、おそらく中国南部の苗床から到達。台北の南に位置する桃園県で、初年度(2000)に10万本以上のソテツを枯死させた。2004年に台東ソテツ自然保護区のソテツの野生個体群に広まる。2005年までに他のソテツ野生個体群へも拡大。固有種Cycas taitungensis の自生地は一掃され、個体数は大きなダメージを受けた。以降CASは定着している。

グアム(2003)
グアム大学Thomas Marler博士の再三の警告にもかかわらず、フロリダから侵入したCycas revolutaの植物に付着して到着。2004年9月までにCycas micronesicaの野生個体群に広まる。2005年までにソテツの野生個体群に広く分布。固有種Cycas micronesica の自生地は一掃され、個体数は大きなダメージを受けた。以降CASは定着している。

奄美大島
[11]鹿児島県森林技術総合センター、及び報道発表によると、2021年よりカイガラムシ被害を確認(未同定)。2022年11月にAulacaspis yasumatsui と同定。2022年12月6日現在:被害本数 711本(推定)。10月以降、奄美市、龍郷町、大和村で生息確認。

沖縄県
202323年2月9日に国頭村内でカイガラムシが付いたソテツの葉が変色していることが確認され、3月9日に農林水産省那覇植物防疫事務所がCASと同定。国頭村内では3月9日までに43本が被害。

他国で行われてきた、また今も行われている対策事例(事実関係の整理)については、筆者が森林技術3月号(2023)にまとめた。

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